性病事典 l(C)泌尿器科専門医・指導医 澤村正之
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性病事典トップページ疾患別解説(尖圭コンジローマ)治療方法の長所と短所

■ 尖圭コンジローマの治療方法
  まだパピローマウィルスを直接治療する薬はできていませんので、尖圭コンジローマの治療は、腫瘍を取り除く一方、ウィルスに対する抵抗力を高めることを期待して行います。腫瘍はウィルスの塊ですから、見つけ次第に取り除かなければなりません。その方法として液体窒素冷凍凝固法、電気メスやレーザーメスによる焼勺、鉗子(カンシ)という特殊な道具による切除、広範な場合はメスによる切除の方法があります。鉗子(カンシ)とはピンセットのような医療器具の総称で、その中でも先端がリング状になったものでイボをはさみ取るようにします。

液体窒素冷凍凝固

 尖圭コンジローマに限らずイボの治療によく液体窒素による冷凍凝固が使われます。周辺部分も含めた腫瘍組織をマイナス196度の液体窒素で冷たいやけど(凍傷)にして殺そうというのです。この方法の利点は広い範囲にできること、終わった後の出血がほとんどないこと、繰り返し行えることですが、逆に数日間痛みが残ること、治療効果が不確実のことがあることです。

 早期であれば非常に有効で、著者も好んで使う方法です。この方法のコツは、強めに、広範囲に処置することです。中途半端だと周辺にウィルスを撒き散らす(播種)こともあってかえって病状を悪化させてしまう結果になりかねません。

 著者は他施設で1年以上にわたって冷凍凝固ばかりだらだらとやっているうちにがん化してしまったケースを2例も知っています。冷凍凝固である程度腫瘍が小さくなったら早めに手術で切除することも考えなくてはいけません。

レーザー・電気メス
 
 炭酸ガスレーザーや高周波電流によるメスでイボを焼勺する方法は、傷が小さくて痕も残りづらい、スマートな方法です。痛みは手術を始めるときに使う麻酔の注射だけで、手術のあとも痛みはあまりひどくありません。治療効果も比較的確実です。しかし、この方法も腫瘍の表面だけを焼杓してもすぐに再発してしまいますから、十分に深く広範囲に焼勺する必要があります。

鉗子(カンシ)による切除

 特殊な器具を使って腫瘍を取り除きます。腫瘍が少ない場合には傷痕も1−2週間できれいに回復してほとんど残らないことが多くて治療効果がすぐに出る最も手軽で効果的な方法です。欠点というほどではありませんが出血しますので電気メスで十分止血しなければなりません。著者は小さな腫瘍なら外来で発見したらその場で切除しています。

 実際の治療には上記の冷凍凝固、電気メスまたはレーザー、鉗子(カンシ)を取り混ぜて使っています。ポドフィリンや5FUといった抗がん剤を塗る方法もありますが、管理が難しいので必要な場合は皮膚科専門医に依頼することにしていますので、著者は行っていません。

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<CONTENTS>
尖圭コンジローマの流行
  尖圭コンジローマの男女差
    コンドームと尖圭コンジローマ
  パピローマウィルス
尖圭コンジローマの検査と診断
尖圭コンジローマ治療方法の長所と短所
性器ヘルペスの症状と特徴
  再発を繰り返す病気
  パートナーの診断はできるのか
性器ヘルペスの治療
ウィルス抑制療法と心のケア
   
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