性病事典 l(C)泌尿器科専門医・指導医 澤村正之
性病事典
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性病事典トップページ疾患別解説(性器ヘルペス)性器ヘルペスの症状と特徴

■ 性器ヘルペスの症状と特徴

 性器ヘルペスは一度感染してしまうとウィルスが体内に潜んで、体の抵抗力が落ちたときに再発する、いやな病気です。その性格上、年齢が高くなるほど有病率が高くなる、ちょっと変わった性病です。感染するウィルスのタイプによって1型と2型があります。以前は「口唇ヘルペスは1型、性器ヘルペスは2型」といわれてきましたが、最近ではオラルセックスによって1型と2型の境目が薄れつつあり、診断上も混乱をきたしています。

再発を繰り返す病気

  ヘルペスウィルスの感染により性器に水泡(水ぶくれ)、腫れ、痛み、かゆみなどの症状が起こります。初めての感染のときに症状が強く出て、全身倦怠感やリンパ節の腫れを起こすひともいます。発病後たいてい1−2週間で症状は治まりますが、その間はとてもつらい日々が続きます。よく効く薬がありますから早めに病院にいきましょう。

  性器ヘルペスは一度かかると何度も再発することがある病気です。年に1-2回のこともあれば 毎月のように再発する方もいらっしゃいます。再発を繰り返すうちに症状が軽くなることがほとんどですが、症状が軽いときにかえって自分で気づかないうちにパートナーに移してしまったり、性器を触った手で目をこすって角膜炎を起こすこともありますから、十分に注意したい病気です。

  何度か再発を 繰り返す患者様はあらかじめ付け薬とか飲み薬を持っていて、症状が出始めたらすぐに使うといいでしょう。(予防的治療)ただし、現在日本の医療制度では予防的治療が保険で認められていません。著者は人道的にも予防的治療を認めていただきたいと願っています。

パートナーの診断はできるのか


 著者は「性病はパートナーと同時治療をしてください!」といっていますけれども、ヘルペスに関してはこの原則が当てはまりません。 典型的な症状が出ているときであれば専門医が一目見るだけで診断がついてしまいますから、ウィルスのDNAを調べるまでもありません。しかし、症状がない場合の診断はとても難しいものになってしまいます。血液中の抗体を調べる方法には1型と2型を区別するNT法(中和試験法)がありますが、結果が出るのに約2週間かかることや、初感染と再感染の区別がつかないこと、子供のときに親たちからもらった(であろう)1型口唇ヘルペスとの区別がつけられないなどの理由で、無症状のひとの検査には臨床的な価値が疑問視されています。ウィルスのDNAを調べるPCR法もできるようになりましたが、これは水ぶくれの内容物や髄液を取って調べなくてはならず、髄膜炎のような重い病気のときにしか行いません。

  インターネット上には「ヘルペスの診断ができる」という記事が多数見られますが、著者の知る限りではごく一部の限られた研究施設以外ではそのような検査はできないはずです。ですから、「パートナーが性器ヘルペスにかかったので自分も検査してほしい」とのご要望には、大変申し訳ございませんがお受けできないことがほとんどです。

性病事典トップページ疾患別解説(尖圭コンジローマ) 治療方法の長所と短所

<CONTENTS>
尖圭コンジローマの流行
  尖圭コンジローマの男女差
    コンドームと尖圭コンジローマ
  パピローマウィルス
尖圭コンジローマの検査と診断
尖圭コンジローマ治療方法の長所と短所
性器ヘルペスの症状と特徴
  再発を繰り返す病気
  パートナーの診断はできるのか
症状の経過
ウィルス抑制療法と心のケア
   
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