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性病事典 l(C)泌尿器科専門医・指導医 澤村正之
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性病事典
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●最近注目されている性病
クラミジアや淋病といった古典的な性病は、若い世代で少しずつ減る傾向にあるようですが、その反面中年以降で増えています。
オラルセックスなど感染経路の変化によって今まで考えられなかった場所に性病が感染するようになりました。かつてはのどからクラミジアや淋菌が検出されるのは性風俗に勤める方ぐらいでしたが、今は一般の方からも時々見つかるようになってきました。のどの性病は、まだまだ数は少ないのですが、それほど珍しくもなくなってしまいました。
著者が今注目してているのは尖圭コンジローマと性器ヘルペスです。性器ヘルペスも尖圭コンジローマも、最近亀頭部周辺や尿道の出口付近に目立つようになってきました。この部位の皮膚は薄くて、症状が激しく、治療しづらいのが特徴です。この場所への感染はコンドームさえしていれがかなりの確立で防げるはずです。しかしコンドームの出荷量がここ10年で半減しているように、コンドーム離れは年々加速する一方です。コンドームを使わなくなった理由は第一にエイズに対すつ恐怖が薄れてしまったこと。第二にピルの解禁によって避妊具としてのコンドームの地位が下がったこと。そして性教育の現場でコンドームを積極的に取り上げないことが考えられます。
性器ヘルペスと尖圭コンジローマは全国統計ではまだまだ報告数が少ないのですが、新宿で診療している著者の所や、首都圏で診療している仲間の医師たちから、「最近とても増えていて、しかも治療が難しいものが多くなった」との声がよく聞かれています。(臨床統計は前述の「性病患者はどれくらいいるのか」をご覧ください。)
尖圭コンジローマを引き起こすヒトパピローマウィルス(HPV)のなかには、10-20年にわたってがんを引き起こす性質を持ったタイプのものがあります。著者の友人の婦人科医から、「若い世代で子宮頚管部の異型性をよく見かけるようになった(子宮の入り口付近にがんになりかけの細胞が見つかった)」と聞かされています。
早く有効な対策を立てなければ私たちの次の世代の人たちがとても悲しい思いをするのではないかととても心配しています。
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<CONTENTS>
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性病とSTDの違い |
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性病に共通した特徴 |
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なぜ性病は蔓延するのか |
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パートナーが性病にかかったとき |
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性の環境汚染とパートナーとの同時治療 |
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検査は100%信用できるのか |
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性病患者はどれぐらいいるのか |
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受診する前の注意点 |
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抗生物質の副作用と対応 |
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性病の検査治療には健康保険は使えるのか
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性病治療中にパートナーと風呂に入ってもいいか |
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性病の治療中に性行為をしてもいいか |
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最近注目されている性病 |
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性病事典>疾病別解説 |
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