泌尿器科診療について

泌尿器科にはこんな患者さんがみえます 検査前のポイント

内科や外科、または小児科といった耳慣れたお医者さんなら、皆さんだいたいの見当がつくでしょうが、泌尿器科といわれるとどんなイメージをお持ちですか。古くは性病科と同義語のように思われていた時代もあったようですが、泌尿器科はいち早く体外衝撃波による腎臓結石の破砕術を開発したり、ほとんどメスで皮膚を切らない内視鏡手術を始めたり、人工透析は人工臓器の考え方の走りでも有り、臓器移植の分野でも他の科を1歩も2歩もリードしてきた科なんです。いわば近代医学の中でも最も進歩した分野とも言えるのです。
それでも皆さんはまだイメージが沸かないでしょうね。泌尿器科には、どんな患者さんが訪れるのか、例をあげてご説明しましょう。

泌尿器は、おしっこを作って、排泄するまでの道筋のことを指します。ですから、泌尿器科で扱うのは、腎臓、尿管、ぼうこう、前立腺、および男性生殖器です。大学病院などでは腎臓の周辺に有る副腎も守備範囲に入りますから、ホルモン異状による高血圧を扱うことも有ります。

学校や職場の健康診断でおしっこに血が混ざる血尿や、タンパクが出るタンパク尿を指摘された方は結構多いのではないでしょうか。そんな時、とりあえず相談するのは何科のお医者さんですか。多くの方は内科とお答えになるでしょう。それも間違えではありませんが、おしっこのトラブルは迷わず泌尿器科医に御相談するのが正解です。

腎臓の病気にはばい菌がつく腎盂腎炎、腎結石、腎ガンのほかにも、機能が低下する腎不全や人工透析、腎臓移植なども扱います。これらの病気は子供から大人まで、幅広い年齢層に分布しています。

腎・尿管結石は働き盛りの人に多いし、腎盂炎やぼうこう炎は若い女性がほとんどです。さすがに前立腺肥大症はお年よりの病気ですが、慢性前立腺炎は30代、40代に多発しています。

このように、若い方を中心にした疾患が多いのが泌尿器科の特徴のひとつとも言えます。もちろん性別も男女ほぼ同数ですしご職業も千差万別。さくらクリニックにはオフィス街という場所柄、事務職や技術職の方や、学生の方が多くおみえになりますし、皮膚科を併設しているためにお子さん、家族連れもよくおいでになります。

泌尿器科はお年寄りや男の人ばかり集まるところだと思うのは、かなり見当はずれです。どんな年齢層の方でも待合室にいてもごく自然ですから、泌尿器科にかかるのはぜんぜん恥ずかしいことでは有りません。

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痛い検査をされるのが怖い方へ

雑誌や本などで、泌尿器科で有無を言わせずにぼうこう鏡や、綿棒を尿道に入れられたなどの痛い検査をされたということを耳にしたことの有る方もいるかと思いますが、そのような検査はめったにやりませんし、もしもやる場合でも医学的に必要があるときですし、なるべく痛く無いように気をつけてやりますのでご安心下さい。

当院の方針は、痛かったり恥ずかしかったりする検査は必要最小限にして、情報が得られれば痛くない方法を先に行うようにしています。

たとえば尿道炎の場合、綿棒を尿道に突っ込むことはしません。出始めのおしっこを取ってもらうだけです。ばい菌を検出する方法は最新の、最も感度のよいもので行っているからできることです。

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泌尿器科にかかるときのご注意

泌尿器科はおしっこに関係した科目ですから、泌尿器科にかかるときは必ずといってよいほどおしっこの検査をいたしますので、「来る直前におしっこをしてしまった」という方は、出直していただくことも有ります。ご注意ください。
また、人によっては異状に恥ずかしがって、来る前にお風呂に入ってくる方もたまに見かけますが、病状がわからなくなることも有るので、来院直前には入浴はしないで下さい。もちろん前の日や、半日ぐらい前でしたら結構です。
しかし、診察のときには最低限マナーとして、下着や服装は清潔なものを身につけてきてください。

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症状別疾患例

血尿(おしっこに血が混ざる・男女)

ご注意:この記事は、泌尿器科の病気をなるべくわかりやすく解説していますが、症状のある方が自己診断するのは大変危険です。ここでご紹介する病気は一部に過ぎません。症状がある方は必ず医師の診察を受けてください。

おしっこに血が混ざること(血尿)は大きく2種類に分けられます。まず、目に見えないが尿検査や顕微鏡で指摘される顕微鏡的血尿と目に見える肉眼的血尿です。顕微鏡的血尿はごく少ない量の出血ですが、腎炎や尿管結石、腎臓やぼうこうのがん、慢性ぼうこう炎や慢性前立腺炎などの慢性炎症に伴うことがあり、どっちかというと自覚症状が軽いか、まったくないことが多いのが特徴です。(尿管結石の場合はすごい痛みを伴うことがあります)症状が軽いぶん軽く思われがちですが、重大な病気のサインのこともありますので、健康診断などで指摘されて、二次検診や精密検査を進められたら泌尿器科を受診するようにお勧めします。

肉眼適血尿

目に見えるぐらいの血尿ですが実際は、貧血を起こすほどの出血はまれで、たいした量ではないことがほとんどです。でも、患者さんはおしっこが真っ赤になって、ほとんど全部が血液だと勘違いしてしまい、びっくりしたり怖がったりします。そんな時、泌尿器科医は、「コップいっぱいのおしっこに血液を一滴混ぜても真っ赤に見えるものです」と安心するようにご説明します。

痛みを伴う血尿

尿路結石や急性炎症の可能性が強いです。尿路結石のうち腎結石は痛みがないことも多いのですが、結石が狭いところに落ち込んでおしっこの通り道をふさぐと、強烈な痛みを起こします。

脇腹の痛みと発熱を伴う血尿

急性腎盂腎炎の可能性があります。若い女性に多く、ぼうこう炎のような頻尿や残尿管を伴うことがほとんどです。

痛みの少ない肉眼的血尿

腎臓や尿管、ぼうこう、前立腺のがんの可能性もあり、ほうっておくのは大変危険です。腎臓のがんは小児の特殊なものを除くと、30歳代からもみられる、がんの中でも比較的若い人の病気です。血尿のほか、何も症状がないことも多く、大きくなるまで放置されがちです。診断にはレントゲン撮影や超音波断層法が有効です。腎臓に比べると尿管やぼうこうのがんは比較的お年寄りに多い特徴があります。これも血尿以外には何の症状もないことが多く、放置するのは危険です。診断には超音波断層法やレントゲン撮影のほか、ぼうこう鏡が大変有効です。ぼうこう鏡検査は多少痛みを伴いますが、ぼうこうがんは初期であれば完全に治すこともできますので、疑いがある場合は積極的に検査をお受けになるべきでしょう。

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横腹が痛い・下腹が痛い(男女)

ご注意:この記事は、泌尿器科の病気をなるべくわかりやすく解説していますが、症状のある方が自己診断するのは大変危険です。ここでご紹介する病気は一部に過ぎません。症状がある方は必ず医師の診察を受けてください。

尿管結石

泌尿器科の病気のうちで痛みがある代表的な病気は、なんと言っても尿管結石でしょう。結石はおしっこの中に溶けていた成分が、さまざまな条件の元で結晶化(固形化)し、それが積もり積もって大きくなったものです。腎臓の中にあるうちは特に症状を出しませんが腎臓から出て、膀胱までの細い道(尿管)に落ち込むと、おしっこの通り道をふさいで、強烈な痛みを発します。この痛みは、大昔からすい炎、胆石と並んで、人類の知っている病気で生じる最大級の痛み(世界3大疼痛)といわれています。痛む場所は最初は背中のやや外より、腰から膀胱に向かって斜め下向きの方向に痛みが移動します。膀胱に落ち込んでしまえばたいした痛みは起こらなくなりますが、それまでの間1週間なのか、1ヶ月なのか、予想はつきません。

昔は石が出るまでいつ発作がくるかびくびくしながら待ったり、ほんの1センチぐらいの結石を取るためにおなかを切って取り出していました。今では体外衝撃波といって体の外からエネルギー波を結石に当てて粉々に砕いてしまう方法や、内視鏡で結石を捕まえてレーザー光線で破壊する方法が開発されたので、おなかを切ることはほとんどなくなりました。

腎盂腎炎(じんうじんえん)

腎盂腎炎はばい菌が腎臓の腎うという袋に感染して起こる病気で、ほとんどの場合膀胱炎といっしょに起こりますから、多くはは若い女性に見られる病気です。高い発熱、血尿、残尿管などの膀胱炎の症状に加えて、背中からわき腹が痛みます。これらの症状がいっぺんにくることを想像するだけで恐ろしくなりませんか。事実、腎盂腎炎の患者さんはみな深刻な顔で診察室に入ってきます。年齢、性別、歩き方、顔の表情で患者さんが診察室の椅子に座る前から診断が付いていることもあるくらい特徴的な病気です。

膀胱炎(ぼうこうえん)

腎盂炎に比べれば症状は軽いことが多い膀胱炎ですが、人によっては出血をしたり痛くて夜も寝られないこともあります。たいていは抗生物質ですぐによくなるので2−3日薬を飲んで症状が消えたら診察を受けなくなってしまう人がいます。薬を飲むと確かにばい菌の数が減って症状が軽くなりますが、ばい菌が全部いなくなるまで薬を飲まなければ、すぐに再発を起こしてしまいます。何回も膀胱炎を繰り返す人は、最初の治療が不充分だったのではないかと反省してください。ばい菌がいなくなったのを確認するのは検尿検査が必要です。膀胱炎の再発を繰り返す場合、最初の治療が不充分だった、性行為に問題がある、クラミジア性膣炎などの性病を合併している、などが考えられます。特に最後のクラミジアは、若い女性に感染が広がって、ある研究では20台の30%に感染があるとさえ言われています。膀胱炎の多くは性行為が引き金になって起こりますから、膀胱炎と性病は深い関係があるのです。事実当院のデーターでは若い女性の急性ぼうこう炎の患者さんの60%強がクラミジア性膣炎を合併していました。言い換えると膀胱炎には性病が合併しているかもしれないと考えなくてはなりませんから、膀胱炎にかかったら、最低限クラミジアの検査もお受けになるべきだとお勧めいたします。

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尿道のいたみ・かゆみ・違和感(男性)

ご注意:この記事は、泌尿器科の病気をなるべくわかりやすく解説していますが、症状のある方が自己診断するのは大変危険です。ここでご紹介する病気は一部に過ぎません。症状がある方は必ず医師の診察を受けてください。

男性でおしっこをする時(またはしないときでも)に尿道が痛い、痒い、しみるような違和感が有る場合には,尿道炎や前立腺炎が疑われます。尿道炎にはいくつかの原因があって、有名なクラミジアやりん菌によるものは性行為によって感染する性行為感染症(STD) ですが、そうでない場合も有りますので、治療前に原因の検査を十分に受ける必要があります。

尿道炎

おしっこをするときしみるとか痛いといった症状は、尿道に炎症があるときに起こります。尿道炎は、尿道の粘膜が炎症を起こしてただれていることを指しますから、尿道炎の原因がすべて性病だと考えるのは間違えです。そうかどうかは問診である程度の見当がつきますが、外来では見栄があるのでしょうか、看護婦の目が気になるのでしょうか、皆さんほんとのことを話したがりません。でも問診のとき隠しても、たいていの場合は検査でわかってしまうものです。

クラミジア性尿道炎

最近では尿道炎の原因のトップです。症状はおしっこをするときの尿道の痛み、かゆみ、違和感と、比較的色の薄いさらさらとしたウミです。詳しくはSTD(性病)のページをご覧ください

リン菌性尿道炎

かつては尿道炎の代名詞と呼ばれていましたが、尿道炎の原因の1割ほどになっています。クラミジアよりもはっきりした痛み、黄色くてどろどろのウミが特徴的です。詳しくはSTD(性病)のページをご覧ください

非リン菌・非クラミジア性尿道炎

上記二つ以外の菌が原因する場合です。大腸菌やひふの常在菌などの一般雑菌やマイコプラズマ、ウレアプラズマといった聞きなれない原因菌によるものです。ただし、この中には、「検査で見つけられなかったクラミジアが多数含まれている」というのが臨床家としての私の意見です。この事は治療方針と治療成績に関係しますから、「なかなか尿道炎が治らない」方はぜひSTD(性病)のページをご覧ください

前立腺炎

男性の尿道の奥,膀胱のすぐ手前に前立腺という臓器があります。ここに炎症が起こった状態が前立腺炎です。前立腺炎の原因は、尿道炎をちゃんと治さないで菌が前立腺に入ってしまった場合が多いのですが、ばい菌が原因でなくても起こる、いわゆるストレスが原因になることもあります。

急性前立腺炎

おしっこが痛くてできないほど激しい痛みがあり、38度以上の高い熱が出たりして全身もだるくなることあります。男性の泌尿器科的感染症としては副睾丸炎と並んで重症な病気ですから、すぐに専門医にみせましょう。点滴も含めた強力な抗生物質の投与が必要になる場合があります。

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睾丸の腫れ(男性)

ご注意:この記事は、泌尿器科の病気をなるべくわかりやすく解説していますが、症状のある方が自己診断するのは大変危険です。ここでご紹介する病気は一部に過ぎません。症状がある方は必ず医師の診察を受けてください。

睾丸がはれていたいとき

睾丸がはれる病気にはいろいろありますが、痛みが強くてしかも熱が出ていれば、まず副睾丸炎が考えられます。また、痛みは強いけれども熱が出ていないときには、睾丸捻転が考えられます。

急性副睾丸炎(きゅうせいふくこうがんえん)

尿道炎をしっかり治さないで置くと、ばい菌が尿道の奥に上がっていき、前立腺にたどり着きます。前立腺は睾丸とつながっていますから、睾丸(詳しくは副睾丸)にまでばい菌が達することがあります。こうなると大変。睾丸がはれ上がり、歩くのもつらい状態になります。毎日注射に通ってもらったり、場合によっては入院してもらうこともあります。たいていは片方ですみますが、左右両方に起こると男性が原因で起こる不妊症の原因にもなります。両方に起こる副睾丸炎で有名なのはおたふく風邪のときです。大人になってからのおたふく風邪には気をつけましょう。

睾丸捻転(こうがんねんてん)

睾丸は袋の中にぶら下がっていますが、何かの拍子に回転してしまって、睾丸に行っている血管や神経や精管がねじくれてしまうのが睾丸捻転です。早くもとに戻さないと睾丸に行く血管がストップして、睾丸が死んでしまいます。睾丸が回転する方向は、左右で異なりますから、自分で治そうなんて思うと、逆に回して大変なことになりますよ。回転して数時間以内なら睾丸が死なずにすみます。大急ぎで救急車を呼んで専門医に診てもらいましょう。

睾丸腫瘍(ガン)

これはたいていの場合痛くなく、徐々に睾丸がはれてきて、本人も気づくのが遅れる場合があります。子供や、若い男性に見られます。たまに「恥ずかしいから」といって何ヶ月もほおって置いて、いよいよ大きくなったのでやっと泌尿器家に来たという人がいます。早期なら比較的治療成績のよいガンですから、手遅れになる前に恥ずかしいなどといっていないで、睾丸にしこりを見つけたら、すぐに泌尿器家専門医にご相談ください。たいてい超音波断層撮影法ですぐに診断がつけられます。

陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)

これも睾丸のあたりが大きくなりますが、ほとんど痛くありません。睾丸の周りに水がたまる病気で、ガンではありません。超音波断層法で容易に診断がつきます。

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まじめなバイアグラ講座

このページはバイアグラ・レビトラの処方を希望されるED患者さんが安全にご使用していただけるように作成いたしました。 このページの一部または全部を無断転載することをお断りいたします。

バイアグラ・レビトラ・ED治療予備知識

バイアグラ(一般名クエン酸シルデナフィル)は、元来高血圧のくすりとして開発されましたが、臨床試験中に、男性患者さんの勃起が持続する「副作用」が判明しました。メーカーは開発をあきらめるのではなく、副作用を逆に主作用として勃起障害に応用できるのではないかと考えました。こうしてバイアグラが誕生したのです。最近発売された塩酸バルデナフィル(レビトラ)もほぼ似たようなお薬です。ですから今でもバイアグラ・レビトラには多少の血圧降下作用があります。心臓に重い障害のある方にはご処方できません。処方の際には必ず心電図検査をお受けになってください。

バイアグラ・レビトラは主に肝臓で代謝されます。肝機能障害があると代謝が遅れ、副作用が出やすくなりますから、処方の際には必ず肝機能の検査をお受けになってください。重い肝臓病や腎臓病の方には処方できないか、内科主治医の許可が必要になります。ところが厚生省からは肝機能の基準が示されてないので、「医師の裁量」に委ねられています。信頼できる医療機関で処方してもらいましょう。

服用してから効果が出始めるのにバイアグラで約60−90分くらい、レビトラで30−60分かかります。ですから、ED治療薬をご使用になるときはあらかじめ内服しておかないと期待した効果が得られないことになります。(タイミングを考えて服用してください。)この時アルコールを飲んでいると副作用が起こりやすくなりますから、アルコールとの併用は避けてください。また、効果の持続は平均で2−3時間ですが、体内に薬が残るのは24時間といわれていますから、バイアグラ・レビトラの服用後、次の服用は最低24時間空けるようにしないと、血中濃度が上がって低血圧などの危険があります。要するに、飲んだけど期待するほどの効果が出なければその時はあきらめなさいって言うこと!ですね。

厚生省はバイアグラを処方してはいけない方を以下のように決めています。原文のままでは理解しにくいので私なりに翻訳いたしました。それでもわかりにくいのでご理解の助けになればと思い若干付け加えています。

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バイアグラ・レビトラを使用してはいけないひと

  • バイアグラまたはその成分となるものを飲んで皮膚に発疹が出たり、気持ち悪くなったり、血圧が下がったりする過敏反応が一度でも出たことがあるひと・・・・バイアグラの成分には青色3号という色素が含まれています。この色素にアレルギーのある人のことを指しています。実際には余り人数は多くないでしょう。
  • 狭心症や心筋梗塞の治療を受けているひと。くわしくは硝酸剤あるいは一酸化窒素供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等を投与中の患者・・・・わけわかりますか。医師や薬剤師以外にはまずわからないでしょうね。処方を希望される方は、今使っている薬(舌下錠、飲み薬、塗り薬、はり薬、スプレーなど剤形を問わず)を持ってきてください。
  • 心臓病があって、SEXに心臓が耐えられそうにないひと・・・・中には「死んでもいいから処方してくれ」とおっしゃる方がいます。そのひとの人生とは言え、医者が寿命を縮めるわけにもいきませんから、もちろんそういう方には処方をお断りしています。
  • 重度の肝機能障害があるひと・・・・前述なので省略
  • 血圧が上90mmHg以下または下50mmHg以下の低血圧のひとかあるいはまた管理不十分な高血圧のひと(安静時の血圧が上170mmHg以上または下100mmHg以上)これはわかりやすいでしょ。でも、下の血圧が100mmHg以上のひとは結構見かけます。処方するとき一番問題になるのがここです。もしも血圧の基準が満たされなければその日の処方はできませんが,後日治療によって上記の範囲におさまっていればご処方できます。
  • 過去6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血や心筋梗塞を起こしたことのあるひと。・・・いくらなんでもこういうひとは自殺行為ですよ。どういう基準で決めたかは知りませんが、当院では治ってから最低1年間何事もない場合にしています。
  • 網膜色素変性症の患者。網膜色素変性症は遺伝性の目の病気です。バイアグラは服用後網膜に貯まって、まれに視力障害を起こしたり、眩しく感じたりすることがあります。網膜色素変性症の患者さんでは、これが出やすいというのがここに載った理由ですが、一般にあまり頻度は多くありません。もしも親戚に若くてどんどん視力が落ちるひとが数人いたら教えてください。
  • 前立腺の治療薬としてアルファー遮断薬を服用している方。商品名はハルナール・アビショット・ミニプレス・ハイトラシンなどです。バイアグラの場合は併用注意、レビトラの場合は併用禁忌に指定されています。白癬菌治療薬の内服イトコナゾール(イトリゾール)、エイズ治療薬のリトナビル(ノービアカプセル)とインジナビル(クリキシバン)との併用も禁止されています。

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バイアグラ・レビトラに対する誤解を無くそう!

バイアグラやレビトラは使う人が限られたお薬だというのに、こんなに有名な薬も珍しいことですし、また、これだけ誤解されているくすりも珍しいと思います。バイアグラ トレビトラが何のくすりだか正確に言えるひとがどれだけいるでしょうか。 ED治療薬は陰茎海綿体のcGMPを増やすことによって勃起に必要な陰茎海綿体への血液流入を増やし、陰茎海綿体が膨張します。海綿体が膨らむと、出口が狭くなって、血液の出口をふさぐので陰茎海綿体の中に血液が溜まって勃起がさらに持続するしくみです。それ以外のことはこのくすりでは起こらないのです。すなわち、ED治療薬を服用していても、性的な刺激

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