南山堂発行の総合医学雑誌「治療」特集 プライマリーケア医が知っておきたい女性医療ガイド に執筆いたしました。内容は、一般医が日常診療で気をつけておきたいSTDについて解説しています。現在実臨床の場で培った知識を網羅していますのでSTD治療の全般的なレベルアップに貢献できるものと自負しております。
1.STDに共通した特徴と患者心理
2.淋菌および非淋菌感染症
3.性器ヘルペスの新しい位置づけ
4.尖圭コンジローマ
5.STD診療にあたって
の構成になっています。とくに、従来淋菌とクラミジアにばかり偏っていた女性尿路性器感染症にマイコプラズマ属の関与が大きく、ほかの感染症を複雑化させ る要因として注目されていることうを、当院と順天堂大学感染制御科学との共同研究から明らかにしています。
性器ヘルペスは、医師が思う以上に患者様の悩みは深く、その再発抑制療法はHIV拡散予防効果も期待されることから世界中から注目を集めています。ただ し、治療が単調なので一般的には途中で治療をやめてしまう患者様が約半数といわれていますが、当院では、ほぼ全員の患者様が治療を継続されています。その 秘訣について解説しています。
尖圭コンジローマは、男女問わず増えているSTDの一つです。性器に限らず口腔内や肛門周囲にも発生します。尖圭コンジローマの外科的手術のコツ、最近研究が進んだ免疫賦活療法の展望などについて触れています。
「治療特集号」に論文を掲載しました
投稿日:2010年5月25日|カテゴリ:お知らせ