日本皮膚科学会総会で教育講演いたします。

投稿日:2016年6月3日|カテゴリ:講演会のお知らせ

第115回日本皮膚科学会総会 にて、6月5日(日)教育講演EL46で、「性器ヘルペスの診断と治療の要点」と題して当院院長が講演いたします。
抄録:
性器ヘルペス患者は、皮膚症状だけでなく、神経刺激症状に加え、精神的なダメージにもさらされている。そして精神的なストレスは、自覚症状が軽くても、あるいは症状が無くても進行性に増悪する傾向がある。米国の性器ヘルペス患者団体のアンケートによって、医療者が「再発させないための注意」として行ってきた言葉かけこそが、大いに患者を傷つけていることが判明した。いわく、再発させないためには、規則的な生活習慣を守る、仕事や遊びで疲れすぎないようにする、セックスの時はコンドームで予防する、等の制限的な生活指導を守ろうとするあまりに、仕事や恋愛、子づくりなどに支障をきたしてしまうからである。また、我が国では従来から性器ヘルペスを「性病」と位置付けるために、人間関係にも悪影響を及ぼしがちである。医師も皮膚症状だけに目を奪われ、上記のような患者背景への配慮に欠ける傾向がある。当日は実例に基づいたケーススタディ形式で、患者背景に配慮した指導の在り方を解説する。