再発型性器ヘルペスは、初発型よりも症状が軽いことが多く、「軽い病気」と思われがちで、医療機関でも塗り薬しか出されないことが多くあります。しかし、 再発を繰り返すこと自体がストレスとなり、あるいは「無症候性ウイルス排泄」によって知らない間にパートナーに移してしまうことを恐れるあまり、日常生活 を制限している患者様もいらっしゃいます。
性器ヘルペス再発抑制療法は、抗ウイルス薬バルトレックスを1日1錠、毎日1年間服用することで、体内のウイルス量とウイルス活性を抑制し、再発症状と無 症候性排泄を抑制する治療方法です。ウイルスをゼロにはできませんから無理すれば再発することもありますが、その症状は軽く、なによりも「無理できる限界 閾値が高まる」ので、「普通でいられる」と、この治療を受けたほとんどの患者様がおっしゃっています。アメリカでは年間75万人もが受けていますが、日本 ではたった7千人にとどまっており、まだまだ必要な患者様に届いていないのが現状です。
当院では適応のある患者様には積極的に性器ヘルペス再発抑制療法をお勧めしています。健康保険のルール上適応にならない患者様におかれましても、この治療 法の正しい理解をされることで安心した生活ができるので、お心当たりのある方は当院にご相談ください。なお、アドバイスも医療行為ですので、電話でのご相 談には応じておりません。健康保険証をお持ちの上ご来院ください。
性器ヘルペス再発抑制療法普及に努めております
投稿日:2009年12月9日|カテゴリ:医療情報