① 膣炎
② 亀頭包皮炎と韵部そう痒症
③ 梅毒
① 膣炎: おりものが増える、性器がかゆい、ニオイがきつくなった、性交痛がするといった症状の場合、膣炎が考えられます。膣炎にはクラミジア性、淋菌性、そのほかの原因があります。治療はそれぞれ男性の時とほぼ同じです。カップル同時治療の大原則で、カップルの片方が性病であると、もう一方も同時に治療することが原則です。特に女性の方が感染の影響が後々まで残ることがあるので、なるべく早く十分な治療を受ける必要があります。
当院は婦人科ではありませんので、感染の初期段階の治療しかできません。子宮内膜炎や卵管炎、骨盤内感染症の場合には適当な婦人科をご紹介いたします。
② 亀頭包皮炎: 男性陰茎包皮の慢性炎症で、痛痒い、ひび割れるなどの不快な症状や、カスがたまる、匂いがひどいなどが典型的な症状です。多くの場合洗いすぎによって皮膚が荒れてしまい、包皮を外敵から守っている常在菌が減ってしまうために病原菌が繁殖することが原因です。細菌感染が疑われる場合には抗生物質の内服や外用が有効です。また、長期間ステロイド軟膏を使ったためにステロイドをやめると症状が悪化することもあります。いわばステロイド中毒の状態ですが、徐々にステロイドの使用量を減らしていき、ステロイドから離脱させるようにしていきます。
③ 梅毒: 梅毒はしばらくMSM(Men who Sex with Men)の間だけでの感染症でしたが、10年ほど前から海外から感染が流入して、男性から女性へ、女性から男性へと感染が広がる、通常の性感染症と同じ感染経路にもどってしまったために、爆発的に増えています。
梅毒の診断は非常に難しく、専門医でも見逃してしまうことがあります。当院では国立感染症研究所のご協力で梅毒のDNAを検出することができ、診断精度を高めています。当院が発表した梅毒検査の研究論文は、国の梅毒届出基準や学会の診断基準などに参考にされ、大いに役立っています。治療はペニシリン内服薬を1ヶ月から2ヶ月ほど服用していただきます
当院はWEBから予約を取ることができます。
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